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やってきたというよりも帰ってきたという感覚
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十回目のバリだ。気がつけば十回目と言うぐらいで、ほとんど回数なんか気にしてなんかいなかったな。
少しだけインドネシア語を話すと聞かれる。
「バリへは何回目?」「え〜と、十回目かな?」「おぉ〜あなたはもうバリ人だね。日焼けもバリ人みたいだよ」
そういえば、日焼けが収まるぐらいに又出かけるからいつも黒い。もう沈殿しちゃっているんだろうな。
初めて訪れたバリは夜に出かけられないほど、真っ暗で怖かった。
暗闇で野良犬に吠えられたりして、食べたい物もどう頼んでいいのか?
今はもうほとんど変わってしまって、TVにエアコン、バイクからぴかぴかの自動車。
穴の開いた何回も洗って強い日差しで色あせた服を着てる人なんてあまり見かけなくなった。
今はなくなった初めて泊まったホテルの周りはナイトスポットだ。あの牛さんたちはどこへ行ってしまったのか?
アヒルたちはどこへ行ってしまったのか?そして道に寝そべっていた野良犬たちはどこへ行ったんだろう?
それでもバリはいつも通りにお天道様が真上近くまで登り、
真っ白な歯を見せながら笑うバリの人たちは変わらず私たちを迎えてくれた。
夜中だというのにホテルのイブとバパは家にも帰らず、私たちが来るのを待っていてくれた。
「また来たよ」自然と顔には笑顔がでる。 |
赤いサンゴにきれいな貝殻
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今
回は、3回目となる20年来のバイク友達友人チャー君と、これまたバイク友達の森ちゃん。
女性2人の男性1人の組み合わせ。森ちゃんは初めてのバリだ。
しかし、彼女は会社の休みが取れなく、滞在日数は3日間。さてどうするか?たくさん連れて行きたいところも、たくさん体験させてあげたいこともあるけど、たぶんココへくるまでハードな毎日を送ってたとのことで、のんびりのんびり癒し旅の予定に彼女の滞在中はそうしてあげることにした。
連れて行った先はチャンディ・ダサ。いつもお決まりの場所だ。行きの飛行機は一ヶ月前のテロの影響でか?ガラガラだった。もちろん街中から車で約2時間半のココは日本人は当たり前で、外人さん達もいない。
ホテルの従業員は言う「ここのホテルに日本人が来たのは去年の11月・・・そう貴方が来てから誰も日本人が泊まりに来ていない」というのだ。これには驚いた。 |
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二
人は暑がりだ。これには冷房嫌いの私には困った。とにかく持ってきた服を重ね着し布団に入るが寒い。彼女が寝ているすきに冷房を止めるが、暑くて起きてスイッチを入れられる。これの繰り返しで、よく寝られない。いやはや南国にきて寒さとの格闘とは。
町を歩くと、私たちを見かけるとすぐに「トランスポーター?」「どこへ行く?」「スーパーに行くだけなんだけど」「明日はどうする?どこへ行く?」「必要なときは声を掛けるからね」レストランも人がいない。大丈夫か?
彼女の持ってきた携帯電話。いつもこれで起きるらしく一日目は日本時間の6時に鳴る。電源OFFに下のに2日目も鳴る。どうやって止めるの〜?と騒いでたが、滞在中必ず鳴らしていた。しかもド派手なF1のテーマだ。
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素足で海に入るべからず
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海に入った2人が騒いで帰ってきた。「まいったなぁ〜」
どうした?けんけんしながらやってきた。「海に入って泳いでたらひざを何かにぶつけて、立ったら何か踏んだ!痛い」「どれどれ?」見てみると気持ち悪い!黒い点々が足の皮膚の中側にまで入り込んでいるようだ。その黒い点の周りは色が変わって白い。「なにか刺さってるのかも?」
裁縫道具を持ってきた森ちゃんは針の先をライターで焼いてほじくってみる。だが、針らしいのはない。正体の見えない黒い点に気味は悪いやらで、困っているとマッサージを勧めにきたおばさんに聞いてみた。
「これはなに?どうすればいいの?」大変!とでもいうのかと思いきや「レモンと塩でよくもみなさい」という・・・「え?そんな原始的な治療でいいの?」針は無いというのだ。針が刺さったあとの色らしい。もう抜けてしまっているからというのだ。
ホテルでレモンと塩をもらいよくこする。ティダ・アパ・アパ(心配ない)の連発。
本人は足がつけないほど痛いというのだけれども本当に大丈夫か?
ブルバビ(ウニ)の仲間を踏んづけた。
丁寧にマッサージのおばさんたちが教えてくれて、レモンと塩でこすってくれたので、お礼の代わりといってはなんだが、マッサージをしてもらうことにした。
この足の黒い点々はバリ滞在中ずっと消えることはなかったが、普通に歩いてもなんともなくなっていた。レモンと塩ね・・・ふぅ〜ん。
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無像さに木から落ちたフランジパニが絵になる。
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後あと、場所を移動して知り合いになった友人にチャー君の足を見せると、やっぱりウニだという。毒もあるとのこと、話をした友人は同じことをしたことがあるらしく翌日熱を出したというのだ。
・・・チャー君はどうだろう?風邪かな?なんていっていたけど、それほどではない。私のあげた葛根湯で治った。もしかしてそれ?風邪じゃなくて毒のせい?
学校の休み時間なのかな?池で子供が裸になって飛び込んでる。
私たちを見かけると「フォトフォト!」カメラは必ず持っているっていうのを知っているみたい。
たったの滞在日数3日間じゃあっちもこっちもというわけにはいかない。
一人で帰すのも心配だけど、きっといろんな海外へ行っている彼女だから大丈夫だろう。空港まで送る。
ングラライ空港は中まで一緒に入れないから入り口でお別れ。
それでも心配で私とチャー君は彼女がチェックインしてる姿が見える窓にへばりついてカウンターを離れるまで見守る。
いつも見送られる立場だけど、今回は見送る立場。もっと長くいられたらいいのにな。
ほっとした私とチャー君は小さな売店でアイスを見つける。「アイスだべようっか?」「いいね」
フリーザーから取り出してアイスの値段表示分のお金を払おうとすると「足りない」という「なんで?ほらここにはいくらって書いてあるからこれでいいんでしょ?」
売店の中から小さなお姉ちゃんは見えない。「でもそれはいくら」という。
「え?だってここにはこの値段が書いてあるよ?」
見えなきゃ店からちょこっと出て確認してくれればいいのだけども出てきてくれない。
立てかけてある看板をはずして見せる「これとこれ同じアイスだよね?」「そうだよ」
「だからここに書いてある値段でいいんだよね?」「それ間違ってる」「え?そんなのありかよ〜」「チョコレートは高い」「えええ?じゃあちゃんと直しておいてよ」
本当なのか本当じゃないのか?言い値でアイスを買う。空港敷地内だから高いんだよね〜。 |
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ここへ来ると子供ってかわいいなって思う。
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洗濯がそろそろ貯まったので、ランドリーデリバリーを頼もうとするが、クタのホテルの電話が壊れていて電話ができない。着信専用の電話は大丈夫らしいけど、私には意味がない。洗濯を出しに行って、出来上がったら届けてもらうことにする。「電話してくれれば取りに行くのに」といってくれるのだが。故障してるので仕方がない。
ここのクリーニング屋さんの子供はめっちゃめっちゃかわいい。お兄ちゃんも恥ずかしがりやだけど、愛嬌がたっぷりだ。この赤ちゃんの目が好きだ。黒目が大きくて濡れた瞳。
洗濯物は明日出来上がるけどいい?って聞いてくれるけど、その日の夕方に早く仕上げて届けてくれる。出来上がりの洗濯物のにおいがとってもいい香り。大好きなジャスミンの香り。
自分で洗ったりもするけど、湿気のあるこの季節はなかなかよく乾かない。
Tシャツ1枚¥30ぐらいなのでお願いしちゃいます。
ふと壁を見るとセクシーなポスター・・・?よく見ると腕のタトゥーの文字が「Laundry service
」。日本でいえば日本クリーニング協会のポスターとでも言うのだろうか?
かっこつけているけど、「Laundry service」かっこいいポスターなんだけど「Laundry service」
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「Laundry service」
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バリはどこでもにぎやか
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土曜日の夜は隣のホテルがうるさい。音楽をがんがんかけてる。しかもその音楽の音以上に大きな声でしゃべるからさらにうるささ倍増。酒でもかっくらんで寝るしかない!でも、あぁキンキンに冷えたビールが飲みたいなぁ・・・気にしないで寝よ寝よ!最後に時計を見たのは2時10分だった。
ものすごくうるさい音で目がさめた。壊れた車のエンジン音?それともマフラーが取れかかったバイク?モーターの音はしばらくしても鳴り止まず、それどころかだんだんと近くなってくる。ものすごくゆっくりゆっくりと。やっと寝られたような感じでいたのにこのものすごい音で一気に目がさめた!あぁ!うるさーい!
何事かとカーテンを開けてみると外は真っ白の煙!何?これ?
大変なことにでもなっているのかとベランダに出てみる。キャー!!くさーい!洗濯物が!白い煙がもうもうだ。この匂いって殺虫?
いくら涼しいうちにって言っても日曜日だよ。しかも朝の6時。もう少し遅い時間でお願いしたい。同じホテルに泊まっていた人たちも寝られなかったとぼけぇ〜としていた。うぅ〜寝不足だ。 |
南国で咲く花ってどうしてこんなに色鮮やかなんだろう。
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今日は少し早く寝よう。疲れがたまってきたようだ。一日中あっちこっちと歩くから足がパンパンだ。
だけどそんなこといってられないや。時間がもったいない。
半年前にきたときにあったはずの店がない。あぁ!いつもオーダーしていた木彫り屋がなぜか洋服屋に。
イブはどこへいったのか?繁華街はほとんど洋服屋ばかりになったね。
しかし・・・もう雨季の時期なんだから雨が少しは降ってもいいころだ。地面がからから。雨が降れば少しは涼しくなるのに。
チャー君と「雨降らないねぇ」なんて話をしたその日の夜中。
ものすごい雨だ。このものすごい雨の音で何も聞こえないぐらい。それとごろごろ・・・ぐろぐろ・・・うっ雷。
まだ遠いようだ。ベットに入ってうとうとしてると「ドカ〜〜〜〜ン!!」自分の真上に落ちたような雷。
飛び起きた!心臓バクバク。雷は苦手だ。光ると同時に鳴る雷。シーツにもぐりこむ。
雨の音は弱くなったと思って少しベットの中でうとうとし始めると、またものすごいバケツをひっくり返した、いや、風呂カマの水をひっくり返したような雨とは言いにくい滝のような雨。で、ドカーーーン!!ドカーーーン!すごいなぁ雷。バチッ・・・ファンがゆっくりととまったようだ・・・停電しちゃったよ。
ファンが回らないので部屋は蒸し風呂だ。暑い。目を開けているのか閉じているのかもわからないような暗闇。光る!ドカーーン!とうとう朝になってしまった。
日が昇ると、空は厚い雲に覆われていたが、どうにか雨がやんでくれた。雷もうそのように静かになってる。
また今日も寝られなかった。
お日様が出ていなくったって相変わらず暑いもので、雨上がりのせいもあるのだろう。湿気もすごいね。
またホテルに滞在の人たちは「寝られなかった〜ファンが止まっちゃって暑くって寝られなかった」の連発。
久々にメールのチェックを・・・と思ったらまだ停電中。PCなんて使えない。
ならば、買い付けた商品の伝票をコピーして・・・あぁ、これまた停電中だ。
予定変更だ。買い付けに走る。
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ジャックフルーツをバイクのリヤに乗せて。そんな縛り方で大丈夫?
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雨上がりは葉っぱも花もつやつやだ。
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掃除にしちゃあ、念入りだ。店の中の商品を道に出してる。
「スラマッ・パギ〜クナパ?」お店に入ると床はどろどろだ。「昨日の雨で裏から水が入ってきてこのありさまよ〜(泣)商品が水びだし。困ったわアドゥ〜」大量で長時間降った雨で洪水になったらしい。
衣類を扱っているお店に水がひざまで高いところに積み重ねた商品はどうにか助かったけど、下に置いた商品はだめだなこりゃ。「手伝おうか?」というと「大丈夫だから」という。隣のお店はレザー屋さんだ。ここも水びだし、その隣の木彫り屋も水が入ったらしいよ。レザー製品も衣類も木彫りも相当なロスがでちゃったな・・・。 |
このガルーダの木彫りを譲ってっていってみたけどだめだった。
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滞中にどんどんとレートが悪くなる。よかった多いかな?と思ったけどいっぱい両替しておいて。
1年間滞在予定だというコウ君はどんどん下がるレートにため息だ。ガソリンも高値で85%UPのレギュラーで日本円にして約45円。ハイオクで約57円。バリの物価から考えるとめちゃ高い!
ホテルの従業員がジャワからバリへくるバスには自分ひとりしか乗る人がいなくてバスが出てくれないので帰れないという。いっしょにバスに乗ってくれる人を待って2日間。やっと帰ってきた。へとへとだ。それにあの大雨とぶつかってあちこちで洪水で渋滞。地図上で見るとバリは東京都の約2倍ぐらい。日本では快適な道路と環状線などができてそんなことはないけど、きっと日本も昔はこんな感じで帰省していたりしてたんだろうな。
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お世話になっています。
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不
思議だ。まったく辛いのがだめで魚も野菜もだめなチャー君。いつもはオーダーするときに辛くしないで、野菜はできるだけ入れないでください」と頼むのだが、ぼけぇ〜としてると忘れる。
テーブルに届いた料理を見て少し固まってる。「あぁごめん言い忘れちゃった」
バリは辛いものが多い。それでもゆっくりゆっくりと口に運んで食べてる。大汗かきかき。
「うまいけど・・・辛い」それがチャー君の感想。辛いのが大好きな私には「物足りない」と感じるが、辛いのが苦手な人にはつらいだろう。辛さって慣れなんだろうな。私も辛いものは一切だめだった。カレーだってバーモンドカレーの甘口しかだめだった。それが今では大丈夫。帰国が近くなるにつれチャー君は辛いものに慣れていった。野菜?野菜はちょっと食べるけど、知らないうちに私の皿に取り除いておいてあるか、もしくはきれいに食べ終わった皿に寄せて残してる。
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意外と多いみたいだね。
車のトラブル。
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車のエンジンがかからないらしい、セルはおとといまで音がしたけど、昨日は「カチ」そして今日は何にも言わなくなったという。こうなったら押しがけしかない。
車に詳しいチャー君が出動だ。「どこで押しがけするの?」「ここで」「この距離で?」「できるよ」たったの10mもないほどの距離。大丈夫か?
ニュートラルに入れて、車をぎりぎりまでバックさせて、「GO!」一気に車を前進させる。
私も力になるか?いっしょに押す。
どうやら2速での押しがけは失敗。ならば!今度は4速での押しがけ!もう一度車をぎりぎりまでバックさせる・・・「GO!」短い距離だ。下手すると前の障害物にあたる。
「ギュギュッ」とタイヤが止まりそうになる。「ええ〜い!」
「ゴゴッゴゴッ!ボオオオ〜〜ン!」「やった!かかった!」
たったの2回でよくかかった。汗びっしょり。マフラーからは真っ黒な煙。目が痛い。
エンジンルームを見るとここではならだ。デイトナに水が入らないようにビニールでぐるぐる巻き。少し、ガソリンが濃いのかな?それとも乗ってもエンジンを高速でまわさないから、バッテリーも充電しきってくれないんだろうな。エアコンもガンガンにかけるし。
「ありがとう!ありがとう!」何度もお礼を言ってくれた。本当に困っていたんだな。よかった。
しばらくエンジンかけっぱなしにしてるうちに黒い排気もおさまった。
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子供の笑う声が心地よい。
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人
の生活を見ているのが好きである。食堂に入って道に向かって今日はこれで仕事終わり!と決めてお疲れ様ビールを飲みながら。人々の生活を見るのである。
そこには幼い兄弟同士で遊ぶ姿にお店での買い物のやり取りしてる風景、子供をあやしているお母さんの姿。店先で涼みながら、お互いの髪の毛をすいている姿。
自分の子供のころを見るようだ。
帰りに部屋で飲むビールを買って帰ろうと小さなマーケットに入る。自分ではレジの順番を待っているつもりなのであるが、横からどんどんとレジの上に物を出して会計しようとする人たちに抜かれる。
「いつまでたってもお会計できない」と思った私は、「次は私の番!」のオーラを出して威嚇したつもりだが、そんなのぜんぜんお構いなし。レジでお金が払えない。
「並んでるのよ」といっても「何?」の顔で見られる。順番にということがわからないようだ。
大きなマーケットへ行くと最近は順番に並んでお会計やらできるようになったといえ、少し奥まって生活の場として使うマーケットはまだまだのようだ。
えい!順番のルールを破ったようで心が痛い。レジの上にぬるくなってきたビールを置く。
レジを打つ人の近くに置かないとこれまた後回し。「こっちのほうが先じゃない〜」
レジの前で大また開いて誰も置けないようにガード!7人にも抜かれてちゃこっちも黙ってはいられないぞ〜!そんな格好でレジの前に立つ私の姿をみて、レジに集まる他の人は一瞬動きがとまった。
お金を払わせて〜もって帰っちゃうぞ!
やっとお会計をしてもらったビールは開けると泡だらけだった・・・。 |
最終日、いつもお世話になるワルンにさよならを言いに行く。
このときが一番悲しい。ここのワルンでいつもわがままを言ってカンクン(空芯菜いため)を作ってもらっていたのだが、
今回お店をちょっと新しくしてメニューも少しだけ新しくした。その中でカンクンをメニューに入れてくれた。
これがうれしかった。
「カンクンがメニューにある!」と喜ぶと、ワルンのママが「そうよ」といって笑ってくれた。
「いつも申し訳なく頼むでしょ?だからね」なんてやさしいんだろ。
空港へ向かう車の中で必ず涙が出る。もういいかげんに10回目なんだから慣れてもいいんじゃない?
そんなしんみりモードであったが、今回最大の失敗をしてしまったのだ。
飛行機に乗り込むときになって、滞在していたホテルのカギを持ってきてしまっていたことに気が付く。
血の気が引いた。そこのホテルはこのカギしかない。立派な南京錠のようなカギだ。
「!!どうしよう!出国は済ませてしまったし、もうゲートの中。電話してもどうしようもない!」
困った・・・困った・・・いっそ持って帰って送るか?いや、それでは時間がかかりすぎる。
困った私が取った手段はグランドスチワードにたくすことに。
「お願いです。このホテルに連絡してカギを取りに来るように言ってください」
わかったと一言。そのあっさりさに余計心配になる。
このカギがホテルに届くまではカギがかからないから、誰にも貸せない。
あぁ、なんて事しちゃったんだろ。
渡した後には私たちの搭乗を待っている。もうだめだ・・・行かなきゃ。
フライトした窓から下をみる。オレンジのライトが道を作っている。
私がいなくなってもその道にできた車のライトは忙しく動いてる。
「今ちょうど、クタあたりかな?」
チャー君は「あぁ・・もう帰るんだな」そういいながら頭がつきそうなぐらい窓にしがみついてる。
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日本に帰ってきてもやっぱり心配だった。
本当に連絡をしてくれただろうか?ちゃんとカギは戻っただろうか?
コウ君にバリで世話になったお礼といっしょにカギの事を聞いてみた。
あまりメールチェックしないって言ってたからな。
それでも心配なのでホテルに電話をする。
「キョウコだけど・・・#26のカギ戻ってきてる?」「ないよ」
「はぁ・・・(涙)」私が空港で預けてから早1週間・・・。嫌な予感が的中だ。連絡してくれていない。
「大丈夫大丈夫。カギは新しいのに付け替えるから」
なんて事だ、ホテルによくしてもらっておいて私は悪いことをしてしまったという気持ちでいっぱい。
「ごめんね」やってしまった・・・。
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