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Cicak(チチャ)とは・・・
インドネシア語でヤモリの意味を表します。 昔から日本でも【守宮】は家を守る小さな守り神と言われています。
 バリ島でも日本でも馴染み深い、守り神のCicakを名前にしました。
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Last update 2010/09/02


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27 Feb- 8 Mar.2004
〜いつまでもずっとこのまま〜


ただいま!って大きな声で言いたくなるほど。
バリはいつものとおりにゆっくり時間が流れていた。

冬とはいえ、早朝はやはり冷え込む。相変わらず色気も無い格好で空港へ向かう。足にいつものビーサン履いて。今回の旅には2人の男友達が同行。食事をするのも楽しくなりそうだ。
今回の旅からビザが発券となった。それとともにGAでの機内での入国審査はなくなる。これがメリットだけに残念だ。
バリのング・ラライ空港へ到着しゆっくりと出ると、もう凄い行列だ。「BANK」とか書かれたカウンターでビザ料金を払う→領収書を持って隣に並ぶカウンターへ移動。領収書とパスポートを提出→その隣のカウンターへ移動→パスポートにビザ発券を貼ってもらう(これがまた1ページ分でキラキラ豪華!)最後に並んだからかもしれないが40分かかった。
それから入国審査・・・。もう少しどうにかならないかな?


目の前がすぐ海なので水着のままGO!
床に敷いてある竹ござの上をはだしで歩くのが心地よい。

回は前半に休息。後半はお仕事というように分けて予定を立てた。
ゆっくりするときはゆっくりする!働くときは働く!メリハリをしっかりと分けた。
遠くへ行ってみたいな〜ゆっくりできる海がきれいなところ・・・
選んだ先はアメッド。
いとこの姉が「あそこはいいよ!」と言う話を思い出していってみる。
初めての場所だ。宿泊先も決めずしてぶらりと行ってみた。
クタの街から4時間。
飛び込んだ宿泊先は全てバンブーで出来ていて完全に密封されてないから開放感が味わえる。
寝るときは蚊帳だけ。
波の音をBGMにして無気力なまま寝られる。
水シャワーだったけど、これってなれると気持ちがいい!
「ひゃあ!冷たい!」なんていってシャワーを浴びた後、体がほかほかしだす。
外は満天の星空。吸い込まれそうなぐらい。



漁師達が日の出とともに帰ってくる。
朝日を写す海が黄金色に。

人は虫が苦手らしい。見た目にはおっかないおっちゃんなんだけど、蝿にたかられるたびに怒る。「あぁ!もう!」眉間に縦ジワを入れる。
温かいところだもん、虫もいるだろう〜よ

ベッドにつけれらたモスキートネット(←こういうとおしゃれだが、ただの蚊帳だ)彼らは日本でも蚊帳を使った事がないという。(私は子供の頃使ってました)べッドへ入り込む時に大きく開いて入るもんだから、虫嫌いさんは夜中蚊で眠れなかった・・・と言う。


船が大集結。子供がお父さんの帰りを待っていた。話し掛けるとあまり取れなかったと残念がっていた。

局、もう一晩ステイするつもりであったが、リタイヤ。私はとっても気に入ったんだけど仕方が無い。チェックアウトするまでの短い時間海へ行く。透明感が凄くて遠浅ほんの何メートルと入るだけで、青い魚や黄色い魚が見られる。そして珊瑚も・・・。波も無いので子供も安心して泳げるかと思う。
ここは小さな子供が多くて、会うたびに「ハロー!ハッロー!」と声をかけてくれる。
とうもろこしの収穫をしている人たちにもあいさつされて山の中腹にある家を指差し、「あそこが私の家。来ない?」うれしいね。とっても人なつこい人たちが住む場所でした。残念だけど・・・移動です。また今度はゆっくり行きたい。のーんびり絵を書いたり本を読んでたりして過ごしたいね。チャンディダサへ移動となる。


チャンディ・ダサは雨ばかり。↑所々に強く振る雨が帯となって見える。
が降ると真っ暗だ。雨季だから仕方がないけど、「あっヤバイ!風が出てきた!空が暗くなってきた!」と思うと予想は大当たりだ。(パターンが分かるようになるんだな)その風がやむ頃、雨が降る。雨が降ると行動できない。
屋根のあるところで海に降る雨を見てると面白いんだよ。自分を境にして右側だけに雨が降ってるとか、あの部分だけが降っていないとかって。意外と楽しめる。それに今までが嘘のように涼しい。
先にあるプニダ島を見ていると、低い雲から降る雨が帯状に見える。


座る姿勢も変えられないほどぎゅうぎゅう。
隣のイブは大きな大きなたらいを持っていた。

に帰るんだけど、一緒に行く?なんてチャンディのホテルの彼に声をかけてもらう。声かけてもらって甘えてついて行った。
乗合バスの「ベモ」に初体験。
料金がわからないとか、観光客はぼられるとかいろいろと聞くけど、彼に従って乗って見る。小さなベモはぎゅうぎゅうだ。隣になったイブと足がつく。
足の置き場もない。もう満員だって思うけど、少しずつ席を詰めては乗り、座れないとドアのステップに立ったまま乗る。チャンディダサから峠を越えて45分でアムラプラへ到着。料金は5,000Rpだった。

彼の家はアムラプラのパサールから歩いて20分。小川を越えて田んぼのあぜ道を通り、民家の間の狭い道を通る「これが近道」と言う。

田んぼの中にポツリと見える家「あれがボクの家。ココナッツジュース飲ませてあげるよ」
庭先の彼のお姉さんが彼を見つけたとたんに大きく手を振っていた。


胸の羽をむしり怒らせる。
でも・・あんまりむしっちゃあはげちゃうんじゃ?

仕事先から帰る息子とその後に続く日本人細いあぜ道を通り家へ向かう姿を見て、彼のお父さんがやって来た。お父さんはお母さんを呼びに行く、お母さんは息子達を呼びに行く・・・親戚のおじさんもやって来た・・・。ほんのちょっと彼の家へ遊びに!なんて気軽に考えていたが大事だ!それでも全員ではないと説明されるが大人数わからない。彼は6人兄弟の末っ子だ。
彼の家にはココナッツの木が1本しか生えていないのに、お父さんはココナッツをとってくれてご馳走してくれた。彼の庭先にあるやぐら(?)に座り買ってきたお菓子を食べ食べ話す。畑を通ってきた風が気持ちいい。こんなことなら日本のお菓子でも持ってくればよかったな〜。そこで、アドゥ・アヤム(闘鶏)の訓練を見せてくれた。


一匹でも持って帰りたい〜母鳥について歩く姿が愛くるしい。

物をたくさん飼っていて、犬にニワトリとひよこにアヒルとアヒルの子供達、ネコに・・・。ケンカもせず仲良く暮らしている。いいな・・・こんなのどかなところで動物に囲まれて暮らすのって。
3時間お邪魔しました。
お母さんに「バリへ来るときには必ずここへきなさい」と心が温まる言葉言ってくれて本当に優しくしていただきました。ありがとう!


細身の女性が脇と肩に子豚をのせて歩く。
重そう・・・豚は悟っているのか、おとなしかった。

物のパサールで有名なアムラプラ。さすがに果物がたくさん。この季節はサラックが並ぶ。マンゴスチンを探すが「季節ではない」という。
とにかく人が多くて選ぶのに困るほど果物が並ぶ。
細い暗い路地へ入っても果物・・・。

ホテルに帰り、海でシュノーケリングを借りて・・・これゴムが劣化してるよ。
プールでためしに使ってみると水が入り放題。使えないじゃん〜。使わないで海に入ろう・・・と海へ入る階段を下りようとする、「そこ!すべるから気をつけろ!」って言われたのに足を滑らせて落ちる。よかった落ちた先が海で。それでも肩を強打し、足の指を切る。ううう・・・痛さに我慢していると同時にものすごい頭に来た!誰に怒っていいのか!悔しい!悔しい!「気をつけろ!」と言われておきながら!!「なんか頭にくるだろ?」そういう気をつけろ!と言ってくれた奴は1時間前に同じところで階段から落ちて、藻にまみれ、腕を切って部屋に帰ってきた。変に同情し合いながら、悔しがっていた。
強打した左肩。手が上がらない・・・力が入らない、物が持てない・・・。
これまた頭に来る!
ホテルの従業員に赤チンみたいなのを塗られて「キョウコ!モウ、ウミダメ!」
まったく何をやってるんだか。


笑顔がとても素敵な小学生

いからなぁ〜・・・と言って野郎2人はクタに戻ると部屋の中パンツ一丁で過ごす。
もったいない!と感じる私は1人でいつものように行動。チャンディ・ダサと違いクタは夜中に雨が降り、日中はピーカン。クタのほうが湿気っぽくて熱く感じる。
日本では学生さんが休みに入ったのか?後半は日本人を多く見るようになるけど、すれ違ったときや店で一緒になったら「こんにちは」と声をかけるんだけど・・・。どうしてだろう?そそくさと逃げるようにして行ってしまう。日本から脱出してきたんだから、日本人には会いたくないとでも思ってるのかな?そうか・・・邪魔していたんだな私いままで。

一人で歩いてると声をかけられる。学校帰りの小学生に「カメラ持ってる?取って」とせがまれる。「フォト!フォト!」とっても笑顔が可愛いんだよね。今撮影した画像を見せると「キャー!」と言って喜ぶ。ポラロイドならあげられたのにね。



雨季はお花がきれい
雨上がりはさらにつややかに光ってました。

時はとても困る。野郎2人は好き嫌いが多い。野菜ダメ。魚(イカを除く)ダメ。
肉はあるか?涼しいところか?で場所を決める。辛いのもだめ。調理時に野菜を入れないで、辛くしないでと説明。
あとはほとんどお菓子を食す。不思議な生き物に見えてくる。
レギャン・マタハリデパートの食品売り場以外の階が閉鎖。
閉まってしまった階には下着が安くて来る時はまとめて買うんだ。残念でしかたがない。

そこで友人が美味しいポテトチップを見つけたと、毎日1袋買いつづけていた。一緒にレジにならんで言われた値段が買い物した物に対して高いんだよ。「?」と思ってあるときレシートを見せてもらった。
何?この日本円にして600円の食べ物って?1つ1つ照合してみる。ビールだって120円だし、そんなものって何?
すると・・・気に入ったと言っていたポテチが日本円にして600円だったと言うことが判明。
ポテチが600円?
日本より高い!値段間違えてない?昨日のレシートもポテチは600円!
どうやら輸入物。MADE IN USA
 店に行って確かめる。「これこれ!これだよ」いつも食べてるポテチのパッケージ。ビネガー味。確かに日本円にして600円。
彼は結局、値段が高いがどーしても美味しかったらしくこれを日本に持って帰りたいと言う。

「もしかして、日本にもあるかもよ?」
「いや、もしかして無いかも知れないじゃないか?思い切って買う!」
自分へのバリ土産はこのポテチ。しっかり6袋買って帰りました。しめて約3600円・・・。
彼のカバンはポテチでパンパン。


少し高いところから街をながめているのも楽しい。アリンコみたいに人が行ったり来たり。

人での旅なので、宿泊料金も食事代も移動費も割り勘でたすかる。
男2人と女1人で行くなんて信じられない!と言われたけど、私達3人は別に男、女の意識は無い。バイクで知り合い、もうかれこれ18年の付き合いだ。いいたいことははっきりと告げる。育ってきた環境は違うので当たり前なのだが我慢しない。これが長く付き合う秘訣なのかな?
みんなで使ったほうがいいと持ってきてくれたボトルのシャンプーとリンス、それにティッシュ4箱と石鹸5個・・・。行きの荷物が多くて「なんでこんなに荷物多いのさ!」
思いやりから増えた荷物だったのかな?
私が寒いと言えばこれよかったら使えよ〜帰りまで使っていていいよ。とか、虫除け持って来てないでしょ?これみんなで使おうよ。とか外出してなかなか帰ってこなくて心配していたら自分自身も悪いと思い、「悪かった。これお土産・・・」なんてね。ほんの少しの優しさでいつまでもこのまま一緒にいられたらと思う。


私の身体には硬水が合わなかったらしい。

思議に思っていたこと。
胃腸が弱い私だけど、暴飲暴食しているわけでもないし、日本にいるよりずーっと睡眠もとってる。なのに、バリへついて2日目辺りから胃が痛くなりだす。
いつも、この2日目辺りから胃薬を飲み始めるのです。
で、あるとき思い出した。
昔、ニュージーランドへ行ったとき、硬い水が身体に合わず胃腸炎を起こして、寝込んだことがあった。
もしかして?水・・・?バリで売られている水「アクア」も硬い水。
水を替えてみることにした・・・あら?不思議!
あんなにキリキリとした胃の痛みが飲みつづけて翌日からまったく薬もいらないほど快調!快調!

 


裏道を通ればバリの生活が見られる。ほーあのでかいアクアのボトルに3000Rpで水を入れてくれるんだ〜

る頃には階段から落ちて打った左肩もだいぶよくなり、腕も上がるようになる。そしてそろそろいいかな?と伸ばした髪が背中まで達したのでいつも帰り際にクリームバス(髪の毛と頭皮をアボガドなどが入ったクリームでマッサージ)をしてもらう美容院へ行き、パーマをかけてもらう。バリではストレートで黒髪が美しさを表すようなので、あまりパーマはかけないのか?スタッフの彼はロッドが上手く巻けないでイブにやり直される。「こうよ!こうして!」注意が飛ぶ。
巻き終わると首に「U」の字の形をしたたらい?を首にはめられる。
どうやら垂れるパーマ液の為らしい。チューと液をかける。それとともにポタポタと液が垂れる。が・・・液が足りなくなったらしい。彼がイブに伝えると「たらいの中にたまったのを使え」と言われてる。ひょえーこれってこれってそのためのたらいなの?
出来上がりもなんか得体の知れないものを付けてブラシをかけられる「あーそれじゃあだめじゃん!」ほらほら案の定、私の頭はパパイヤ鈴木・・・。ブラシをかけた彼にまたもやイブの渇が飛ぶ。イブがそこからやることになる。
また、塗らす・・「そうそうそうだよ」ちょっと「大丈夫かな〜」と心配させられたけど、「わぉ!いい!あはははは〜これこれ!こういう髪型にしたかったの!」
出来たのはスパイラル。
日本でかけたら1万円ぐらいはするんじゃないかな?でもここならリーズナブル!70,000Rp(約940円)わぉ!


でっかいバナナの花

終日、朝からカウントダウンしている2人。帰る頃になってインドネシア語の本開いて復習なる物を始める。
ここで2人の覚えた言葉は「ペンデッ」(背が低いとか短い)「ジュレ」(醜い)「グンムッ」(デブ)「ボタン」(禿げ)・・・。
もっとましな言葉覚えて欲しかったな。先生失格です。
「やり残したことはない?」近所のワルンや洗濯屋にサヨナラを言いに行く。「また、来るから元気でいてね」「バリにきたら必ずここへ来てね」「今度来るときは日本のお菓子を持て来てね。日本の雑誌も見たい」
サヨナラなんて言いたくないんだよ。だから「また、来るね」ってあいさつする。
パッキングしている間、ため息と「帰りたくねえな」口から出る言葉はこればかり。

これからに何して過ごそうか?なんて言っていたにな。楽しい時間って本当に過ぎるのが早い。

彼らは大きなバッグに600円のポテチとクソ甘いバームクーヘンをたくさん詰め込み終わるとベッドに横たわり目を閉じてた。
バリでのこと思い出しているんだろうか?
「また来ようよ。ねっ。バリはきっと待っててくれるよ」
「俺、一生懸命働く!又来るんだ」「俺も貯金する!」
又、ここへ来たいから、がんばる!ってこれって凄いよね。バリの力だよ。(終)


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